OCTOBER, 2002

October 31, 2002


 毎朝起きるたびに新しい不安が増え、オトナでさえついていくのがやっとなのだから、

 オトナの影響を受ける子供や大学生が、将来や現実にどれほど大きい不安を抱えているか心配になります。

 はっきり言って私は、聞き分けのないガキが大嫌いなのですが、

 それでも、私が子供だった頃のように彼らも安らかに大きくなるべきだと、

 個々が幸せになる権利だけは邪魔したくない、と思います。

 かっこいいことを申せば、わが子が無く子供が嫌いであるかわりに、

 私は、子供という存在と自分の違いがよくわからないので、幼い人々は等しく無力なヒトたち、助けを待つヒトたち、

 何かあったときには、どこの子でも背中にひとり前にひとりぐらいは担いで逃げてやれるかな、と思っております。

 「わが子」というコードが政治に利用されるのを見聞きするにつけ、私は本当に悲しい。

 わが子という存在にしばられていないからこそ、わがことのように、本当に悲しい。

 そして、やはり大国の身勝手との取り引きに、無力な人々のうめき声、泣き声、怒号が届かなければ、

 近代や現代がいうところの人類愛など、まったくの概念、虚構でしかないと思うのです。

 朝晩冷え込みがきつくなりました。赤い柿の実や高い空を、誰にだって、ああ綺麗と思う権利はある、と思います。





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