exhibition/event - 2021  過去の展覧会

現代美術二等兵「猫展」
2021年12月11日(土)〜26日(日)13〜19時 *最終日のみ13~17時/月・火曜休み

*本展を記念して、駄美術ピンバッジ「ぐれダルマ」と「抱っこしてちょ」を各10ケ限定の特別価格で販売しました。
*2022年1月現在、オンラインショップにてご購入可能です!
*「猫展」でご好評いただいた作品をセレクトし、オンラインショプで販売します。
    サイズ=21.9×30mm 素材=銅
  
参考作品(左)「抱っこしてちょ」(右)「ぐれダルマ」

〜展覧会コメント〜
コロナ禍で渇望される癒し。
癒しと言えば「猫」。
猫大好きアートユニットと言えば現代美術二等兵。
今回は過去多くのアーティストたちがモチーフにしてきた「猫」を駄美術的視点で作品化します。
溺愛かつ偏愛しているが故に敢えて避けてきた極私的テーマ「猫」。
来年活動30周年を前にチャレンジした成果を是非ご覧ください。(現代美術二等兵)

すっかり定着した年末開催の駄美術展です。


「新宿東口キャットタワー」(写真作品、立体ほか)




November 2021
NAHO YOKOYA & NOZOMI TOJINBARA special issue
2021年11月3日(金)~20日(土)13〜19時

休廊日:11月8日(月)・9日(火)・15日(月)・16日(火)
Room A 横谷奈歩「その向こうにあるもの」/Room B 唐仁原希「仔鹿がきたみち」

横谷奈歩「その向こうにあるもの」(展示室A)
横谷奈歩は、東京藝術大学において絵画制作の後、主に、インスタレーションやパフォーマンスを横断的に制作してきました。
同大大学院在籍の頃から、国内外の戦跡、史跡、遺跡などにおけるフィールドワークを重ね、各地で関わった人々との交流を通じて、特定の歴史や場所を多様な形で作品化しています。
2008年同大学において博士号取得。
このたびの展示では、2013年から横谷が多くの関係者や協力者と協働し、聞き取りや研究を続けてきた「星劇団再演プロジェクト」(於・尾道市)のご紹介とともに、各地での自身の鋭い観察を机上の模型に再構成し、さらなる想像を加えながらそれらを撮影、史実との交感や芸術家としての再編成を試みた2007年〜2017年の写真作品群を展示します。
タイトルの「その向こうにあるもの」とは、横谷が、時空を超えて耳を傾ける人々の声やざわめきを指しています。(ヴォイスギャラリー)

「星劇団再演プロジェクト」
上演=2022年3月20日(日)・21日(月・祝)
会場=尾道市立吉和小学校校庭(予定) 仮設劇場(劇場「衆楽座」を模して制作)
*上演に関するお問い合わせ先、上演時間等につき、詳細情報を随時アップします。


星劇団のアルバムより

唐仁原希「仔鹿がきたみち」(展示室B)
唐仁原希は、京都市立芸術大学において絵画を学び、2020年同大学において博士号を取得しました。
学部在学中より、大きな瞳の半人半獣の少年・少女が登場する大作を精力的に描き、博士課程在籍中にも、精力的に新作の発表を行ってきました。第1期ともいうべきその活躍の時代を経て、現在は、国内はもとより海外にも実力と人気が定着しつつあります。
当ギャラリーが知る200数十点の油彩画やドローイングのモチーフには、人魚、マトリョーシカ、架空の王女・王子が数多く登場しますが、中でも上半身が少年や少女の「仔鹿」は、作品群の約10%に登場します。
このたびは、メジャー映画における絵画制作や美術館での発表など、ますますの活躍が期待される唐仁原の第2期スタートを記念した展示です。過去作の中から「仔鹿」にまつわる作品を選びました。歩いてきた道を振り返り、この先に続く道へと元気よく跳躍した仔鹿のイメージです。視線の先に見える像として、これまでの作品より成長した面持ちの少年・少女の肖像のドローイングシリーズ(油彩)最新作も、加えて展示します。
今後、当ギャラリーでは、唐仁原作品をオンラインショップや常設展で限定的に作品紹介をさせていただきます。活動全般に関しては、作家へ直接お問い合わせやご相談をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。http://nozomitojinbara.com/(ヴォイスギャラリー)

「薬はきかない。」2013年(当ギャラリーにおける個展)/キャンバスに油彩/909×727mm
*本作の価格に関しましては、当ギャラリー宛にお問い合わせください。



酒井一貴 Kazutaka Sakai
「ホライゾン ホライゾン ホライゾン」 KG+参加 
2021年10月6日(金)〜10月17日(日)13〜19時 *最終日10月17日(日)は13〜17時
休廊日:10月11日(月)・12日(火)

展示室A&B。

いつごろからか、朝に写真を撮るようになった。街で、近所で、旅先で、撮り歩くうちに、朝に撮った写真は、朝を撮った写真になった。陽がさしてまだ間もない青の世界。その時ぼんやりと浮かび上がる対象には昼間の日常はなく、すべてが等価で、すべてに原初を思わせるような深い陰影があり、そこに作者は撮るべき対象を見出すことになった。遠く地平線を感じる奥行きのある時間に撮った写真。果たしてこの作品には何が写っているのか、写真の本質を探りながらこの作品をご覧いただけると、作者としては嬉しく思います。(酒井一貴)

現在継続中の夜明けの時間の京都の街を撮影した『Name is Kyoto』シリーズの作品を合わせ、約40点展示。展覧会と同時に同名の写真集の出版。ギャラリーにて取り扱い中。

「防波堤 breakwater」2020年/cプリント



西村勇人 Hayato Nishimura
" Mounds " KG+参加
2021年9月17日(金)〜10月3日(日)13〜19時 *最終日10月3日(日)は13〜17時
休廊日:9月21(火)・27日(月)28日(火)

展示室A&B。

このシリーズは、現代人の暮らしの傍らで、それとは無関係に存在しつつ景色のなかで交ざり合う古墳に着目して、歳月の積層の上に生きる人間のありようを現出させることを試みるものである。古墳は十数世紀前に権力者の眠る墓として象徴性も持ちつつ築造されたが、現在に至る過程とりわけ高度成長期の急激な都市化において尊厳を保持されないかたちで毀損され、または都市のうちに埋もれ静安を保てなくなっているものが少なくない。ごく近年に文化遺産としての価値が認識され、保護・保全の対象となってきた。しかしながら、すでに進んだ都市化のために家屋・公共施設や公共インフラなどとの間に緩衝もなく墳丘が残る景観は、時間も意識も大きく隔たる人間の営みが隣り合う奇異な相をなしている。(西村勇人)

"Mounds #10"



作家の日常は途切れず、創作が更新され続けています。
Monthly exhibiton of selected worksでは、作家にとって「いま必要な展示」、ワークス・イン・プログレスをご紹介します。
各回、1室に特集作家1名が展示し、別室に、複数作家の小品を展示します。
展示の内容は、旧作の振り返り、現在の実験的な制作、作品を補完するさまざまな資料などです。

August 2021
下出和美 Kazumi Shimode special issue
8月13日(金)〜15日(日)、20日(金)〜22日(日)、27日(金)〜29日(日)、9月3日(金)〜5日(日)各日13〜19時

Room B 坂本優子、大友一世、小川しゅん一、近藤千晶、中村敦(2021年2月特集作家)
    マリアノ・チン(2022年個展予定・マニラ在住)、横谷奈歩(次回、特集作家予定)
    西村勇人(9月KG+参加)、酒井一貴(9月KG+参加)、呉夏枝(6月特集作家)
    松井智惠(ポラロイド写真作品)ほか。

Room A 特集作家:下出和美
金沢美術工芸大学在学中より、個展やグループ展・公募展出品を重ね、現在は、金沢市にある共同スタジオ「ゆ」を拠点に活動しています。
スタジオ「ゆ」は、銭湯「大和温泉」の建物内にある共同スタジオ。
金沢美術工芸大学出身のアーティストが活動しており、温泉の脱衣所や番台、駐輪スペースなどに、スタジオメンバーの作品があります。

Monthly Exhibitionでは、新作・過去作の展示とともに、さまざまな資料により、これまでと異なる側面から作家や作品をご紹介しています。
今回は、絵画作品のエスキースともいうべき初公開コラージュ作品、スタジオ「ゆ」や日々の断片を下出が撮影した写真を展示しています。

「温泉」キャンバスに油彩/72.7×60.2cm(F20号)/2021年


June 2021
Haji Oh special issue

2021年6月11日(金)~13日(日)・18(金)~20日(日)・25日(金)~27日(日)各日13〜19時
Room A 特集作家:呉 夏枝「小布をただよう」(展示プラン=呉夏枝、設営=松尾惠)
制作の過程でうまれる小布/サンプルは、象(かたち)になるまえのカタチ、手さぐりの痕跡である。そこから何かをすくい上げて、象を浮かび上がらせる。ひとつの作品をつくりあげると、それらは役目を終えることはなく、次の制作へとみちびいてくれる。(呉 夏枝)
Emerging from Samples of Cloth
A single piece of cloth, a constitutive part in the artistic process, contains the trace of the artist’s creative exploration, a premonition of the completed artwork yet to take form. The artist carefully selects from different cloth-samples, and thus the artwork emerges. Even after the artwork is completed, a single component piece of cloth can still inspire the artist for subsequent creative activity.-Haji Oh


Room B 神谷利男、薮内美佐子、川尻潤、坂本優子、大友一世、小川しゅん一、西村勇人、酒井一貴、近藤千晶、中村敦ほか、新作・旧作、マルチプルを展示します。8月の特集作家:下出和美の水彩画(2015年)、昨年11月の特集作家:松井智惠のポラロイド写真作品(2012年)もご覧いただけます。(順不同・一部非売品あり)

神谷利男 ”Cattle 乳牛" 2020年/242×333mm/キャンバスにアルキド樹脂絵具


坂本優子「4月21日(水)10:45 噂の日」2021年/100×148mm/アクリル、インク、紙


May 2021
Fukiko Yoshida special issue
2021年5月7日(金)〜9日(日)、14日(金)〜16日(日)、21日(金)〜23日(日)、28日(金)〜30日(日)各日13〜19時

Room A 特集作家:吉田芙希子「気になるものたち」
日々描きためている自身の理想の男性像「美青年」のドローイングを元に、巨大なレリーフを制作しています。
今回、普段展示することのないドローイングや、制作に取り組む中で派生し作品化に至らなかったもの、過去作を中心に「気になるもの・気に入ったもの」を展示いたします。
制作が終えたものは、自分の欲望から派生したものであることに関わらず、私の手から離れ、あたかも私とは関係のない「もの」の顔をします。
その上で、「気になる・気に入る」の判断をするのは、私にとってとても好ましい関係と言えるのです。
                                        (吉田芙希子)
プロフィール
今後の予定;
2021/9~ 埼玉県立近代美術館・島根県立石見美術館「美男におわす展」出展
2021/10~ 2kwgallery 西嶋みゆき・吉田芙希子 2人展

"Windy Willow's"
2015年/H1560mm×W1850mm/石粉粘土、発泡スチロール
Stoneclay,Foam polystyrene

Room B 呉夏枝、下出和美、梁蘭若、松井智惠、坂本優子、大友一世、唐仁原希、フランソワ・アルデンテ、近藤千晶、船井美佐、西村勇人、酒井一貴、小川しゅん一、中村敦の新作・旧作ほかマルチプルや書籍を展示販売します。(順不同・一部非売品あり)


April 2021
Yasunori Kinukawa special issue
2021年4月2日(金)〜4日(日)、9日(金)〜11日(日)、16日(金)〜18日(日)、23日(金)〜25日(日)各日13〜19時

Room A 特集作家:衣川泰典「蒐集されたページ」
継続して制作してきたスクラップブックを起点に過去作などと、現在、積極的に取り組んでいる石版画作品とその周辺を展示します。
過去に制作されたスクラップブックには様々な蒐集されてきた印刷物が貼られ、ひとつひとつのページを針と糸で綴じ、本の形がつくられています。これらの本から多数の絵画作品も描いてきました。貼り付けられる物や、本の形は常に変化しながら継続的に制作しています。また、現在は日本で採集した石灰岩を扱った石版画作品を集中的に制作しています。採集した石を版材となるように加工し、採集した現地の風景を描いています。表現方法は大きく異なりますが、素材との接触から自身の中でイメージを反復・増幅を繰り返し、独自の方法で定着することにこだわってきました。
直接的な繋がりはみえにくいですが、作家の中にある必然的な動機と関係に着眼し、過去と現在の作品をそれぞれ選別した上で自身の仕事の再編集を試みる展覧会となればと思います。(衣川泰典)
 "my little stones" 2019-2020/映像/6:58

"untiteled #21" 2002-2003 / ミクスト・メディア / 255×855×215mm / 356p

Room B 西村勇人(写真)、坂本優子(ドローイング)、ほかオンラインショップ取り扱い作品。


西村勇人「宇度墓古墳1号陪塚(大阪府岬町) 」601×762mm/2020年


坂本優子「2021年3月3日(水)六甲山を超え、こわくてたのしい絵を観に行く」
100×148mm/紙にアクリル絵具、インク

February 2021
Atushi Nakamura special issue
2021年2月19日(金)〜21日(日)、26日(金)〜28日(日)、3月5日(金)〜7日(日)、12日(金)〜14日(日)各日13〜19時

Room B 船井美佐(絵画・2006年)、大友一世(油彩新作)、酒井一貴(写真)、牧野和馬(写真・写真集)、小川しゅん一(写真・陶製オブジェ)ほか、オンラインショップで取り扱い中の作品。

Room A 特集作家:中村敦
技術や作品の方向性の課題にとりくみながら、数年かけてようやくこの1月に完成した作品を展示します。
また、作品以外に多くを語ってこなかった中村敦を知る手がかりとして、制作に使用中の<道具>を資料として展示します。(ヴォイスギャラリー)

右=作品"王朝21.01.24 / dynasty 21.01.24" F120号/油性ペンキ、アクリル絵具等