exhibition/event 展覧会・イベントスケジュール



2016年05月20日(金)〜06月02日(木)11〜19時 (最終日17時まで)/ 休廊日=5月22日(日)・23日(月)・29日(日)・30日(月)
近藤千晶展「暗闇の手探り Groping in the dark」(絵画)
※5月21日(土)17〜19時、倉敷から作家が参り、レセプションパーティーを開きます。お気軽にご参加ください!

 マチスと言えども制作は暗闇を手探りするように進み、幾つもの試行錯誤が重ねられたと書かれた評論を読んだ記憶がある。それからだろうか、暗闇の手探り、そのイメージは繰り返し頭の中に現れる。
 私にとってこの手探りの感覚こそが、常にもどかしさと不思議さを伴った絵を描くことそのもので、ある時答えを垣間見たように思っても、すぐに見失い、闇の中立ち尽くすことになる。立っていればまだしも、地を離れ、体を預ける壁もなく、空(くう)を掻き、上下左右も分からぬ空間に放りだされているように感じることさえある。
 けれども、その頼りなさに向き合って手探りする以外、次元を超え自由で自立したヒエラルキーのない絵画空間に近付く方法は見つけられないように思え、地面に足を着け壁に手を突くことを拒み続けている。(近藤千晶)


「光の穴2 Hole of the light 2」(部分)2015 / 162.0×162.0cm / 綿布にアクリル絵具



2016年06月11日(土)〜07月02日(土)11〜19時 (最終日17時まで)/ 日曜・月曜休廊
松本和子展「愛好家の面影」(フレスコ画)

※会期中の毎週土曜日13〜18時、ブオンフレスコの公開制作を行います。見学の予約は不要です。どうぞご来場ください。

 松本和子が絵画表現に用いるフレスコとは、イタリア語で<新鮮な>を意味する古典技法です。その中でも真のフレスコと呼ばれるブオンフレスコは、シンプルな材料(石灰、砂、水)で練った漆喰を左官の要領で平に塗り、その漆喰が新鮮な状態、つまり硬化していない生乾きの間に、水溶きの顔料で描画します。漆喰が乾燥する過程で、石灰の化学変化により顔料は内部にとりこまれ、表面にガラス質の皮膜が形成されて画面が強く保護されるようになります。
 また、ブオンフレスコと共にしばしば用いるストラッポとは、<剥がす>という意味の壁画の修復技法です。ストラッポは、フレスコの彩色層のみを膠の吸着力によって漆喰壁から剥がし、麻布等のうす布に貼り付けます。これにより、漆喰壁と共にあることでしか成立しなかった絵画空間を、元の壁から剥がし、新たな形で再編成することに繋がります。
 松本は、これらの古典技法を用いて、プライベートな場所やものをモチーフとして描き、身体や記憶、空間の表現について今日的な可能性を探ろうとしています。

「愛好家の面影」(部分)2016 / 漆喰壁に顔料、ブオンフレスコ技法


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2013年※準備中