exhibition/event - 2022  過去の展覧会・イベント


酒井一貴 "name is kyoto" (写真)

2022年4月27日(水)〜5月8日(日)13〜19時 *最終日のみ13~17時/月・火曜休み

 "name is kyoto #04"

街を撮る。そこにある路地や建築物、樹々など、何でもいい、目に入った対象を、見えたと思ったその時に撮る。街の表層を撮る。巷では「京都」という街は、確固たるイメージが先行する土地柄である。作者はその河の流れには乗らず、個人的な写真の意思を優先する。写真とは言い換えれば、撮影者のモノの見方とも言える。同時に、カメラという道具が見た視野だとも言える。路上を歩き、対象を見つけ、それをどう撮るかを判断し、結果どんな感じに写るのか、後はカメラに任せる。すると写った写真と自分の間に微かな驚きが生まれる。そしてその行為を繰り返す。そこから浮かび上がって来た街の姿に、それら写真の集積に、作者はあらためて「kyoto」と名付けるのである。(酒井一貴)

酒井氏が見る「京都」は、早朝の青い光の中の京都です。けれども、そこに、定型化された京都は映らず、清々しいだけの朝も無いように見えます。
人生とか世界の本当の哀しみは、華美な出来事に隠れていきます。
これらの写真に見る清々しさは、自身の速度で日々を送る人の潔さであり、また、自分が信じられるものを探す孤独な作業を愛おしんでいる人の存在です。
酒井氏の静謐な写真は、凡庸な言葉を語りません。京都という街の不思議は、このような目と手と舌と足をもった表現者を生みつづけているところなのかもしれません。(ヴォイスギャラリー)

1970年 滋賀県出身
1990年 京都芸術短期大学造形芸術学科映像コース 卒業
個展
2021年  "horizon horizon horizon" MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2007年 「自分の中の子供」 MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2006年 「風景」  MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2004年 「ホームタウン」   MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2002年 「彼方、此方」   MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2000年 「平行線/dog's life」  立体ギャラリー射手座(京都)
1999年 「平行線」  立体ギャラリー射手座(京都)
1998年 「見物」  立体ギャラリー射手座(京都)
1997年 「life(1994~1996) 」 アートBOXアンフェール
主なグループ展
2020年 「アートとTシャツと私」haku (京都)
2003年 "art in transit Vol.5" ザ・パレスサイドホテル(京都)
2001年 MIO写真奨励賞展
2000年 MIO写真奨励賞展
作品集
2021年 "horizon horizon horizon"
2012年 「山とこども」
2003年 "here there"


常設室「チマ・チョゴリの佇まい」呉夏枝写真作品展示
2022年4月8日(金)〜5月8日(日)13〜19時 *最終日のみ13~17時/月・火曜休み

呉夏枝が出展するグループ展(4月15日〜5月8日/染・清流館「布の翼」展)とKYOTOGRAPHIE開催時期に合わせて、5月8日まで展示します。
呉 夏枝「祖母のチョゴリ」2014年/350x535mm/ラムダプリント

祖母の遺品のチマ・チョゴリは、白や淡い色味のものが多い。祖母が着用した姿を実際に見たことはないけれど、記憶の中の彼女の佇まいを重ねあわせて、着た姿を想像する。そのようにして想像した姿が、いつしか彼女にまつわる記憶の一部となっていることに気がつく。
関西では初展示となるこれらの写真は、祖母、叔母、母の着用したもので、そのうちの何点かは、インスタレーション作品《記憶をまとう》の一部として2014年に撮影したものである。彼女たちがこれらを身につけたときに、どのような時間を過ごしたのだろうか。そのような佇まいをともなう衣服としてのチマ・チョゴリの姿が浮かび上がればと思う。
韓国語のチマはスカート、チョゴリは上着を意味し、韓国では民族服のことを韓服(ハンボッ)という。わたしの作品にあらわれるのは、スカート、上着としてだけでなく、カタカナの響きとしてのチマ・チョゴリである。そこには在日韓国・朝鮮人が育んだ独自の生活文化があらわれ、その証としての価値がある。 - OH Haji 呉夏枝



西村勇人"Mounds"(写真) *終了しました。ご来場ありがとうございました。

2022年4月8日(金)〜24日(日)13〜19時 *最終日のみ13~17時/月・火曜休み

 「白石稲荷山古墳」(群馬県)

このシリーズでは、現代人の暮らしの傍らで、それとは無関係に存在しつつ景色のなかで交ざり合う古墳に着目して、歳月の積層の上に生きる人間のありようを現出させることを試みる。古墳は十数世紀前に権力者の眠る墓として象徴性も持ちつつ築造されたが、現在に至る過程で尊厳を保持されないかたちで毀損され、または都市のうちに埋もれ静安を保てなくなっているものが少なくない。ごく近年に文化財としての価値が認識され保護・保全の対象となってきたが、すでに進んだ都市化のために家屋・公共施設や公共インフラなどとの間に緩衝もなく墳丘が残る景観は、時間も意識も大きく隔たる人間の営みが隣り合う奇異な相をなしている。今回は、京都市および近郊の古墳も含めて展示する。(西村勇人)
This series is intended to find the way humans live on the layers of the ages, focusing on the ancient burial mounds (called Kofun in Japanese) that exist in the landscape while being irrelevant to the lives of modern people. The ancient burial mounds were built in East Asia, including Japan, as graves where persons in authority sleep a dozen centuries ago. There are many mounds that have been damaged in ways that do not preserve dignity, or are buried in cities and are unable to keep quiet in the urbanization in later generations, especially in modern times. Although the value as a cultural heritage has been recognized and has been the subject of protection and conservation in recent years, there is no buffer between the mounds and the houses, public facilities or public infrastructure due to the already advanced urbanization. The landscape has a strange aspect in which human activities are separated by time and consciousness. The exhibition will include photographs taken in and around Kyoto City. - Hayato Nishimura
西村勇人は、前述のような古墳を約300基巡り歩き、記録してきました。考古学者ではない西村氏の行為は、長い年月沈思黙考してきたかのような対象(古墳)の側に立った視線にも感じられます。この先も変化し続ける社会は、もしかしたら機能不全、人類の絶滅へとつながるかもしれません。人影がまったくない作品群が、誰もいなくなる近未来にも見えてきて、100年後200年後の現実の光景なのではないかと想像してしまいます。西村氏の視線は、その意味で、人類に向けられた宿題なのではないかと思うのです。 本展では、シンプルに額装された写真作品が淡々と並びます。古墳が映る写真群は、多様な立場の鑑賞者から、日本史・日本の近代史をめぐる考察、祭祀とのかかわり、現代の不動産をめぐる逸話など、さまざまな発言を引き出してきました。それらの多様な言葉や言説により、都会の様相や情報に埋没していた、もうひとつの現実の風景がより鮮明に立ち上がってきます。本展は、京都という歴史的に特異な土地での古墳にも着目しています。(ヴォイスギャラリー)
Hayato Nishimura has visited and shooted about 300 of the ancient burial mounds. Nishimura's gaze is not that of an archaeologist, but it feels like the gaze of an objects (ancient burial mounds) that has been silently thinking for years. An ever-changing society could lead to dysfunction or the extinction of human race in the future. The photographic works with no human beings makes me imagine a near future in which there will be no one, or a real scene in 100 or 200 years. In this sense, Nishimura's gaze may be a challenge directed at human race. In this exhibition, simply framed photographic works will be displayed. In past exhibitions, Nishimura's works have elicited a variety of comments from viewers with diverse perspectives, such as reflections on Japanese history and modern Japanese history, relations with rituals, and anecdotes about contemporary real estate. These diverse words and discourses bring to the surface more clearly the different realities that have been buried in the urban landscape. This exhibition also focuses on ancient burial mounds in the historically unique city of Kyoto.-MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w-

1977年 島根県生まれ
2015年よりRED Photo Gallery(東京・新宿御苑前)共同運営
主な展示
2021年 "Mounds" MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2020年 "Lives" MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2019年 “Commons” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2018年 “遠ツ根ノ国” RED Photo Gallery (東京)
2018年 “Interference Experiment” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2018年 “Mounds” RED Photo Gallery (東京)
2017年 “No Curiosity, No Life” RED Photo Gallery (東京)
2017年 “Commons” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w・元淳風小学校 (京都)
2016年 “宇宙は数学の言葉で書かれている” RED Photo Gallery (東京)
2016年 “Passage” RED Photo Gallery (東京)
2016年 “Thinkings” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2015年 “Spectrum”: 大坪晶との二人展 M2 Gallery (東京)・Bloom Gallery (大阪)
2014年 “Cool Physics” MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
2013年 “No Curiosity, No Life” 函館市地域交流まちづくりセンター (函館)
2012年 “Thinkings” M2 Gallery (東京)
2012年 “No Curiosity, No Life” コニカミノルタプラザ (東京)
2012年 “根ノ国” M2 Gallery (東京)
2011年 “From the Lab Bench” M2 Gallery (東京)
2010年 “No Curiosity, No Life” Place M (東京)
受賞歴
2016年 KG+ 2016 TOP3
2010年 ミオ写真奨励賞2009審査員特別賞(今森光彦選)
2009年 ミオ写真奨励賞2008入選

 バナーデザイン:UMMM

展示室A「ある春の佇まい」

「ある春の佇まい」(絵画・平面作品)では、年間をとおしてご紹介しているアーティストの作品を展示。
展示・販売=小川しゅん一(ミクストメディア)、大友一世(絵画)、川尻潤(陶)、近藤千晶(絵画)
      酒井一貴(写真集)、坂本優子(絵画)、中村敦(ミクストメディア・平面)
      西村勇人(写真集)、牧野和馬(写真・写真集)、松井智恵(ポラロイド写真・本)
      山本晃久(金属)、横谷奈歩(写真・プロジェクトの記録集)
各アーティストの作品は、オンラインショップでもご購入可能です。

坂本優子「光は見なかった」2020年/径60cm/アクリル、インク、キャンバス



川底に眠る陶片の蘇生プロジェクト「ながれながれて〜高瀬川 東九条〜」 経過報告と展示
芸術計画 超京都

展示室A:
2022年2月4日(金)〜5日(日)13〜19時 *最終日のみ13~17時

*京都府文化力チャレンジ補助金事業
*案内状pdf
*予定していたトークショーに代えて、プロジェクト関係者から聞き取った<言葉>を展示します。
ヒアリング協力:
松井利夫(サイネンショ-)
矢津吉隆・山田毅(副産物産店)
     
展示室B:
ギャラリー所縁のアーティストの作品を多数展示・販売。展示順。
横谷奈歩(写真2016年作1点・プロジェクト関連冊子)オンラインショップ取り扱い作品はこちら
衣川泰典(リトグラフ3点+石灰岩の版3点)オンラインショップ取り扱い作品はこちら
松井智惠(ポラロイド写真・インスタレーション断片2012年作各1点・書籍)
呉 夏枝(布作品試作1点)
酒井一貴(写真・作品写真集)
牧野和馬(作品写真集)
黒川 岳(漫画)
坂本優子(ドローイング)
小川しゅん一(写真)
中村 敦(最新作平面3点)
大友一世(油彩2017年作)
上野友幸(ファウンデッドフォト2016年作+コラージュ)
下出和美(水彩画2013年作)
西村勇人(古墳シリーズ写真小品9点・作品集冊子)
唐仁原希(ハガキサイズドローイング)
橋本幸士(数式ドローイング複写2018年作)
ヴォイスギャラリー資料(初代の壁断片)*非売

プロジェクトの経過報告と展示「小石のリトグラフ」
衣川泰典

2022年1月14日(金)〜30日(日)13〜19時 *最終日のみ13~17時/月・火曜休み
対 談=衣川泰典(美術家・石版画家)×畑中英二(京都市立芸術大学教授) *司会:松尾惠
    日 時:1月21日(金)16時30分〜18時 
    会 場:ヴォイスギャラリー
    要予約:y_kinukawa01@hotmail.comまでお申し込みください。
    定 員:8名 *先着順、受付中!
    無 料

*京都府文化力チャレンジ補助金事業
*協力 GALLERY HEPTAGON
*感染症拡大等の影響により、展示期間や対談の日程を変更・延期する場合があります。


「石化する風景#2_舞鶴 寺田」330×330×170mm/2021年/京都府舞鶴市寺田で採集した石灰岩

「小石のリトグラフ」とは
掌中に収まるサイズの天然の石灰岩を採集し、裁断・研磨し平面を成形する。その版面に作品となるイメージを描き、古典的印刷技術でもある石版画の技術で製版される。裁断面以外は石のゴツゴツした自然の形状を残しているため、プレス機を使用せず独自の方法で印刷している。1798年にアロイス・ゼネフェルダーによって開発され、現代まで技術が発展してきたリトグラフの草創期を想起することができるだろう。「小石のリトグラフ」では、採集する場所の風景や生息する動植物を描くことでイメージと素材の関係が自身の中で反復・増幅を繰り返され、イメージが紙に定着する。石が見ていただろう風景と石を求めて出会った風景のふたつの眼差しが版面となる表面で重なる。展示の際には、イメージが定着した石(版)と紙に刷りとった印刷物のイメージの両方を作品として並列させている。また石灰岩の採集までのプロセスを視覚化することも試みている。 これは2017年より自採石灰岩で創作を始め、2021年よりプロジェクトとして国産石灰岩の調査・採集を行い、石版画制作に取り組んでいる。 今回は8、10月に京都府舞鶴で巡検し、手に入れた石灰岩を中心に展覧会を構成する。(衣川泰典)

*インタビュー動画"AMeeT Channel - Express Yourself no.007 - “
*案内状pdf
*衣川泰典プロフィール
「小石のリトグラフ」を発表した展覧会など(抜粋)
2017年
 自採国産石灰岩を用いた石版画作品制作を始める
2018年12・2019年1月
 グループ展「Print for Sale」(GALERIE LaPaix/名古屋)
2019年3月
 ワークショップ「Fragments Litografics」(La Maldita Estampa/Barcelona, Spain)
2019年11・12月
 グループ展「Print for Sale」(GALERIE LaPaix/名古屋、hatoba cafe/京都)
2020年1〜3月
 グループ展「キッチンリトグラフプロジェクト」(Super Gallery/名古屋)
2020年10月
 グループ展「Hand Specimen 小さな石と大きな景色と水平線」(GALLERY HEPTAGON/京都)
2021年4月
 個展「蒐集されたページ」(MATSUO MEGUMI +VOICE GALLERY pfs/w)
2021年6月
 ワークショップ「小石のリトグラフ」(京都市立芸術大学 版画コース/京都)


石灰岩の採集風景


コンテンポラリーダンス&パフォーミングアート映像「海への道程(みちのり)」 上映会とトーク
マエダオフィス

2022年1月21日(金)・22日(土)13〜16時
随時上映(約20分)&トーク

会 場:KIRI CAFE
    〒621-0004 京都府亀岡市千歳町毘沙門向畑39番地
   ・京阪京都交通バスF11 川東線(乗車約7分)
    往「JR亀岡駅北口」発12:45,14:38など→「毘沙門」下車
    復「毘沙門」発    15:28,16:28など→「JR亀岡駅北口」 *土曜日の15:28はありません。
   ・自転車 カフェ前に駐輪場があります。
   ・車   HP内地図上のP表示に駐車してください。
入場無料:KIRI CAFEは、金・土・日11:30〜17:00に営業
主 催:マエダオフィス
協 力:KIRI CAFE、ゴーダ企画
映像出演:木村英一、合田有紀、野村香子、前田英一
フライヤーデザイン:北原和規(UMMM)
広報協力:ヴォイスギャラリー
京都府文化力チャレンジ補助金事業

*コンテンポラリーダンス&パフォーミングアート映像作品「海への道程」について
製   作:マエダオフィス
演   出:前田英一(マエダオフィス)
脚   本:出口 雨
出演・振付:木村英一、合田有紀、野村香子、前田英一
撮影・編集・サウンド:小川しゅん一(マエダオフィス)
機材・編集協力:ゴーダ企画
リサーチ・ツアー協力:ヴォイスギャラリー
フライヤーpdf